2023/12/27
学園長先生に教えていただき、春から取り組んできたお茶のおけいこ。
床の間に生けられた季節のお花や和室の落ち着いた設えの中で、『やさしいこころ』を形に表すことを大切にしてお稽古してきた、まつ組ばら組さん。当初は、正座をすることや慣れない空間の中でソワソワする様子もありましたが、お稽古の回数を重ねる度に、お茶席での過ごし方や歩き方、言葉にもていねいに取り組む様子が見られるようになりました。
畳のへりをふまないように歩くこと、お茶やお菓子のお運びの仕方や「どうぞおあがりください」「ちょうだいします」のごあいさつ、中でも『桃山』のお菓子をいただくことは子どもたちがとても楽しみにしていて、口の中に広がるやさしい甘さにちょっぴり緊張したお顔も綻び、お友達とにっこり顔を見合わせていました。
小林一茶さんの俳句に親しみ、子どもたちは『5・7・5』のことばあそびに挑戦しました。好きなものや感じたことを指折り数え、5・7・5とリズムが合うと「できた!」と嬉しそうに書き出したり、出来た作品をみんなで読み合っていました。そのひらめきと感性はユーモアがあり可愛らしく、心が和みますね。
12月15日のお茶会に、ご家族の皆様をお招きし日頃のおけいこの成果を披露しました。
緊張の中にもお家の方を見ると笑顔になって、ごあいさつやお運び、言葉遊びの発表等、落ち着いてできましたね。一人ひとりから『やさしいこころ』が伝わってきたいずみこども茶会は、お家の方に喜んでいただき、子どもたちにとって大きな自信となったことでしょう。